Agein~7番街ホーム~──Cloud

本編前の話

ここは真っ白で真っ暗な世界

音の洪水が耳障りなノイズのよう

 

....俺はいつからここに居るんだ?

(さあな..)

 

....早く帰らないと

(どこに?)

 

....待ってるんだ

(誰が?)

 

.....誰って..

(それより、あんた誰だ?)

 

俺........俺は........

 

俺は誰かであって、誰でもない

 

ここは寒い....

(寂しい?)

 

そんなことはない....

(何故?)

 

数歩先、こっちに背中を向ける様に立つ

水色のワンピースを着た女の子

 

あの子がいるから

(あれは誰?)

 

ただ、その姿を視界に映す

それだけで安心する

どうしても触れたくて、一度手を伸ばしたら煙のように消えてしまった

 

見てるだけでいいんだ

(それじゃあ、何も変わらない)

 

失うよりはずっといい

(お前は臆病ものだ)

 

わかってる......

(ならば、強く望め)

 

.......望む?

そんな事が許される?

だったら....一度だけでいい

 

あの子の.....

 

声が聴きたい

声が聴きたい

声が聴きたい

 

 

────「大丈夫ですか?」────

 

 

周囲のノイズがやんだ

目の前が突然光りに包まれる

まぶしさのその先に見えたもの

水色のワンピースのあの子が

振り返って笑う

 

 

 

...........ティファ..........?

 

 

 

 

fin.